サイトアイコン オカメインコ オレンジチークのきなこちゃん【きなこのお父さんのHOW TO BIRD】

同居仲間を失ったインコのストレスは計りしれません【きなこ日記】

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

 

同居仲間を失ったインコのストレス。

今後の生命力すら左右します。


オカメインコのきなこは生涯最後のインコとしてお迎えしました。

その理由はいくつかあるのですが、ここでは割愛します。

最初から単独飼いと決めておりました。






こんにちはきなこのお父さんです。




・インコは群れで暮らす動物


群れで暮らすインコやオウムです。

基本的に仲間といることで安心できる生き物です。


インコは群れから逸れたり、

引き離されてしまうと・・・

強い孤独と不安感に襲われます。




きなこをお迎えする際、

比較的、我が家は、一日中、誰もいない事はない日が少ない。



いまの環境であれば、単独飼いでもストレスにならないと判断しました。

単独飼いはインコを孤独にする時間を少ないする事が大事です。


単独飼いだと他のインコを知らないので、

人間だけが頼りという心理要素が働きます。

まるで人間のように育つ。

自然と人間社会に溶けこませてしまう事も可能なのです。



・キンカチョウのおもちがやって来ての変化


きなこが1歳半ぐらいの頃、突然、キンカチョウのおもちが群れの仲間してやって来ます。

2021.1月にとあるモール街で迷子になっていたおもちを保護したのです。

飼い主さんを探しましたが、後にきなこの姉弟として我が家に迎えます。






2021.12.28に亡くなるまでの1年間、共に暮らした事実は良くも悪くも消えません。


この1年間の暮らしで率直に私が感じた事をお話しします。


現在、おもちを失ってから約3週間が経過しました。


きなこにも心境の変化を感じます。





・きなこが寂しがり屋になりました


きなこは一人でいる事を極端に嫌うようになりました。

常に弟がそばにいたので、おもちの存在が当たり前となっていたんですね。


失ってみて初めて味わう孤独なんだと思います。


私たち人間はおもちを失って寂しいという感情が働きます。

オカメインコのきなこにも感情があります。

賢い動物がゆえにきなこも寂しいと感じているようです。







おもちを失ってからは、さらに良く木を齧るようになりました。


あと、気になるのは・・・

わたしをくちばしで威嚇をする回数が増えました。


これは心に余裕のない表れです。

群れで暮らす鳥類というのは、本来は同種のインコ仲間が必要です。

異種の鳥類だとあまり積極的に、交流を持たなかったりするのですが、

それでも居ないよりも居た方が格段に違いがあります。


そばに居てくれるだけで継続する不安がなくなります。







極端ないいかたをすれば、その生命力、寿命すら削りかねないのです。


おもちの鳴き声がする。

おもちがそばに仲間がいるんだ。

その姿を確認して同じ空間にいる事を確認する。

どんなに仲が悪かろうと 単独でいるよりも

結果的にストレスが少なくなります。


それが心の安定に繋がるんです。

心穏やかでいられるのです。





24時間、我が家に誰かいる環境であれば毎日が賑やですが、

仕事を持つ身としては、そうもいかないのが現実です。

なるべく、そばに居てあげるようにしていますが、

完全にきなこ心の隙間を埋めてあげられません。


これがリアルな我が家の現実です。

どこのお宅にも起こりうる変化です。
 
もし、あなたの家庭環境が、昼間、不在がちな家庭であれば要注意ですよ。


ひとりで居る孤独。


コンパニオンバードは仲間が居ないストレスを

感じているんだと認識して下さい。

孤独にさせない。

これはその子がもつ生命力を活かす。


長生き、長寿に繋がります。








・留守がちな家庭は同居インコが効果的


留守が多い。

インコと遊ぶ時間が少ない。ともなると・・・


仲間になれる同居インコをお迎えする選択がいちばんです。

インコ同士の相性などの問題もあります。



特に初心者さんには一概におすすめできません。

同居インコでも、自らのパートナー、つがいを失ったインコさんに関しては、

即、代わりは効かないものです。

その理由は、生涯を共にするというインコの持つ特性。

ひとりだけを生涯愛するという愛情深さにあるのです。

同居インコを失った直後は、一種の落ち込みみたいな気持ちに陥ります。





群れ仲間は常にそばに居てくれます。

家に人間が不在でも群れ仲間の鳴き声、そして、姿が見えるのです。

これには計り知れないメリットがあるのです。


インコはつがい相手を失うと、憔悴しきってしまい一気に元気がなくなる事が多いです。






つがい相手パートナー以外でも、雛から共に暮らしてきた兄妹や長く同居してきたインコを失った場合でも、

お互いが心の拠り所として助けてあうように仲良く暮らしてきたはずです。

インコやオウムが持つ心というのは繊細です。

とても人間の心理に近い心の持ち主なんです。

インコの成分は愛情100%

一度、心が通いあった仲間を失う。

平穏な気持ちで平気でいられる鳥などいません。






・複数飼いだと立ち直りが早い!?



複数飼いであれば、その環境が立ち直るキッカケを与えます。

早期に平穏な暮らしを取り戻していきます。

あまりにショックが大き過ぎると、あとを追うように亡くなるインコもいます。

こんな現象は鳥類は持つ繊細な心からきているのです。


寂しい心のままでいると、胃潰瘍など胃に負担がかかる個体もいます。



昼間、ぼっちになると、仲間がいない寂しさから食欲がなくなる個体もいます。







もしも、ひとりの時間に、食が細いと感じたら体重を計測して下さい。

著しい体重減少があれば精神面でのケアが必要です。


あなたがそばにいれば食べますからね。

だから、いまは・・・

心が弱っているきなこが心配です。


きなこにできる事を優先しています。

おもちが担っていた部分をわたしたちが埋める必要があります。

言いかたはおかしく聞こえかもしれませんが、

きなこは群れに一羽残された気持ちです。

もしかしたら私も・・・と、相当、心身は弱っているはずです。

だから、わたしは言葉は通じなくてもたくさん話しかけるようにしています。

きなこに対して。

お父さんは決してきなこの目の前からいなくならない!と言葉にして伝えています。

毎日、安心感を与えたいから、

きなこは一人じゃないと意思表示を強くアピールしています。






・免疫力を上げるには体温が大事
エサを食べない。

元気がない。ともなれば、免疫力は低下します。


当然、病気をひきおこしやすくなります。


免疫力アップに欠かせないのは体温を上げる事です。

プラス、運動を良くさせる事。

弱り目に祟り目にならないように冬だし室温あげて運動させる。




きなこにはたくさんの仲間がいるんだよと、

家族が集まる場所にも、積極的に絡ませるようにもしてます。



昼間、出かける際は、FMにチューニングを合わせています。

少しでも誰かいるようなシチュエーションにしてます。

これでも気休め程度にしか心の隙間を埋めてあげられないのは事実です。

だから、帰宅したら全力で甘えさせてあげるように心がけています。





ホント、いまのきなこは赤ちゃんがえりしたみたいに甘えん坊です。


雛から続いた単独飼いが継続されていれば、それが当たり前の世界だったはず。

いまでも人間社会で生きるのに、何も問題がなかったのです。

しかし、一度は、おもちという確かな群れ仲間を得ました。


群れ仲間を知ったきなこ。

仲間がいると鳥類にとっての安心が得られます。

一羽になるのは、それだけ襲われやすい環境になるという不安に駆られます。

今後、もしかしたら私も群れから孤立するかも知れないという恐怖。

大袈裟でなく残されたインコは、私もこの群れで生き残れないかもと考えます。

ペアを失った個体の場合は、今後、繁殖できないという不安を感じます。





・孤独になったインコが持つ不安とは?

我が家のケースのように、複数飼いから、突然、単独になると、


インコは虚勢を張ります。

人に噛み付くだとか、攻撃性を見せるなどの変貌をみせる子もいます。

あるいは消極的になり、呼び鳴きぐひどくなる個体もいます。

シロハラとかタイハクオウムなどは、叫ぶようにまるで雄叫びのように鳴きます。




以上、同居仲間を失ったインコのストレスは計りしれませんをお送りしました。


家を昼間、留守にする。

その間、インコは寂しい気持ちでいる。

これを理解してあげて下さい。

この事実に対して、あなたには何がができるか?

ということを考えて下さい。

そんな行動を心掛けことで愛鳥の心の隙間を埋める事ができるのです。





今回のテーマで動画も作りました。