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野生下のオカメインコから飼い鳥オカメを学ぶ。
こんにちは、きなこのおとうさんです。
オカメインコは、どうして、
こんなにも人を魅了して止まないのでしょうか?
頬にある可愛いオレンジチークがチャームポイント。
愛くるしい甘いマスク。。。
とても温和で優しい性格をしています。
愛情表現が豊かなので一度オカメインコにはまると、
もう1羽、さらにもう1羽と
多数飼いをする人が多い鳥種です。
オカメインコは体全体を使かってボデイランゲージをします。
時折、頭の上にある冠羽をピーンと立てて、
今の気分もお知らせします。。。
一緒にいて飽きの来ないオカメインコ。
あまりにも魅力的すぎるオカメインコ。
その秘密は、
もしかしたら・・・
野生の育つ集団生活で培ったのではないか?
今回は、野生のオカメインコと知ることで、
飼い鳥のオカメインコを知るべく、
オカメインコのルーツを辿ってみたいと思います。
・生息地はオーストラリアの砂漠地帯。
オカメインコは元々、日本の鳥ではありません。
オーストラリア内陸部の砂漠地帯に生息します。
近年、日本の夏の気候は35℃を超える灼熱の夏ですが、
オーストラリアの砂漠地帯の最高気温は35℃越えします。
日本とオーストラリアでは、いま、丁度、真逆の季節です。
オーストラリアでは冬の季節が、6月頃~9月の時期に当たります。
冬は5℃以下になる日もあります。
湿度に関しては、
年間を通してみると日本の気候と比べるとやや低めで、
平均すると20.30%ぐらいか?
日本のジメジメっとした梅雨は、
湿度90%にも達しますからね。。。。
それにオーストラリアの砂漠地帯は、
何か月も、ずーっと雨が降り続くこともあれば、
何年も雨が降らないなんて事もあります。
そう考えると・・・
過酷な気象条件のオーストラリアの砂漠を行く抜く
オカメインコというのは、ある意味、生き抜く力があり、
強い生命力がある動物だと言えるのではないだろうか。。。
少しだけきなこがたくましく思えてきました。。。
・野生のオカメインコは極度の臆病もの!?
野生下のオカメインコの性格は、
とても警戒心が強いです。
当然、私たちが近づいても触れ合う事はできません。
それどころか臆病な性格の持ち主なので、
天敵とみればすぐさま逃れようとします。
オウムとはいえ、世界最小のオウムです。
自分の身を守るためには
警戒レベルを上げる必要があるのでしょうね。。。
・飛翔スピードはオーストラリア1。
見た目のどん臭さとはうらはらに、
半端ない飛翔能力の兼ね備えいるのがオカメインコなのです。
それに外敵から巧みに難を逃れる俊敏さも相当な器なのだとか・・・。
うちのきなこを見ていると、
安心しきっているのか、そんな野生の微塵も感じさせません。。
しかし、いくら飼い鳥とはいえ、
たまに見せる姿は、そのスペックの高さを感じさせてくれます。
狭い家の中を自由に飛ぶ姿は操作性に優れており、
搭載エンジンの性能の高さも魅せてくれます。
野生のオカメインコは、
とても空中の旋回能力がとても優れている。
飛翔速度はオーストラリアで1.2を争うそうです。
きなこの飛翔速度は速いのか・・・
う~ん、おっとりさんのイメージがあるオカメインコなので、
到底、スピードがあると思えない。。。
出来ることならば、きなこが大空を羽ばたく姿を見てみたいものです。
・群れで生活して家族愛の強いオカメインコ。
オーストラリアの砂漠地帯に生息する野生のオカメインコは、
群れで生活をしています。
群れは、約10羽程度と小規模みたいですが、
中には100羽近くの大群の場合もあるようです。。。
10羽程度の場合、
その家族構成は、オス♂、メス♀のペアが2、3組。
さらにその血縁関係にある鳥で形成されています。
野生下では、
基本、小規模な家族どうしの群れで生活を送るオカメインコ。
普段のきなこの様子を見ていると、
家族愛を大切にするオカメインコならではの結びつきを感じます。
オカメインコには強い家族愛があるから、
人間との相性が良いのでしょうね。。。
インコと密な関係になりたいのなら、
オカメインコがいいのかも。。。
・オカメインコは決して人間の手を噛まない!?
オカメインコって体の大きさからすると
噛んだら痛いイメージがありませんか?
セキセイインコ、文鳥などと比較すると、
体の大きさは2倍以上あります。
飼い鳥は大きさに関係なく、
育て方によっては噛むつき子もいます。
それでもオカメインコの多くが、
人間の手を噛まないという事実があるのです。
人慣れしたオカメインコは
決して人の手を強く噛みません。
本来であれば電源コードの被覆を剥く力もある。
齧る力、その破壊力は物凄いのに・・・
人の手を噛んでも、甘噛み程度に加減するのです
。
飼い鳥のオカメインコが
本気で噛む実例は意外に少ないのです。
もちろんインコと人間との間に
信頼関係が構築されているからこそ、
噛まれても痛くないのです。
よく、何を言っているんだ!
オカメインコは噛む付く痛いよ!!と言われます。
しかし、わたしは思うのです。
人慣れしているインコと、
手が怖くないインコは意味が違います。
どんなインコでも人間に飼われれば人慣れします。
しかし、手は怖くないのだと教育していない人が多いと感じるのです。
手を見れば逃げる。
そんな子は手を出せば、がぶっと
噛みつく可能性が高いと思います。
手が怖くないのだと教えた子は、
決して人の手に噛み付きません。。
オカメインコはとても穏やかな性格をしています。
しかし、身の危険を感じれば
鬼のような形相で攻撃的になれるのである。
オカメインコと生活を送っていると、
とても優しいし、穏やかな性格をしています。
甘ったれで人懐っこい。。。
こんなに優しい子なのに、本気になれば、やる時にはやる子なのです。
飼い鳥と野生下のオカメインコの両方の性格を足して二で割ると、
まるで童話の世界の金太郎のよう思えてきました。
こんな意外性のあるオカメインコだから、
人気物になれる由縁なのでしょうかね。
益々、オカメインコの魅力に引き込まれしまいそうです。。。
・オーストラリア砂漠地帯の気候。
オーストラリアの内陸部の砂漠地帯は、
ステップ気候という過酷な環境なのです。
土壌の大地に、ステップという丈の短い草原が広がります。
年間の雨量は少なく雨季になると、少量の雨が降るのです。
昼と夜の気温差が激しく、
日本で言うところの秋のシーズン。
晴天続きで乾燥した日が続くのです。
植物の自生は可能ですが、森林はなく草原となるのです。
砂漠という過酷な環境に住む動物達は、
常に雨雲を追いかけて移動して暮らしています。
天の恵みである雨。
生命に命をもたらす源である。
当然、オカメインコは渡り鳥として水源を求めて飛翔します。
そこには数多くの生き物達が集います。
乾燥した砂漠地帯では植物も育つ環境にありません。
次にいつ降るかも分からない雨。
ひとたび雨が降り注ぎ、太陽が大地を照らす時、
植物が成長して花を咲かせ実もならせる。
草食性の種子を好むオカメインコには、
太陽もさることながら、雨も欲しいのです。
まさに恵みの雨なのである。
・海外ではオカメインコが害鳥!?
農村地帯では稲穂を荒らす害鳥なのだと言う。
日本では、スズメ、ムクドリ、ハト、カラスなどが主流であるが、
オカメインコも害鳥扱いされる国もあるのですね。。
近年では、民家の近くに生息したり、
電線に止まっている姿が当たり前の光景なのです。。
日本では、ワカケホンセイインコが、
農作物を荒らしたりして外来種問題になっていますよね。。。
なるほど、オカメインコも海外では害鳥なのか・・・・
こうした背景からもオカメインコの適応力の高さを感じさせます。
本来、野生のオカメインコは、オーストラリアの砂漠地帯に生息していますが、
その砂漠地帯でも、移動しては水場に群がります。
水場は雨上がりに出現するオアシスですが、
気候条件からは、またいつ砂漠に戻るか誰にも予期できません。
こうして野生のオカメインコは、
オーストラリアの砂漠を放浪しならが長距離を漂鳥しているのです。
・オカメインコは絶対に離婚しないオシドリ夫婦!?
生命の誕生したのが38億年前。。。
私たちは命を次の世代、また次の世代へと繋いできました。
新しい生命の誕生ために次世代に自らの種を残して
生命を受け継いできました。。。
オカメインコの夫婦は意外に思う方もいるかもしれませんが、
一生涯を連れ添います。
実はオカメインコは夫婦円満なのです。
オカメインコはいちずなのね。。。
飼い鳥のオカメインコと飼い主であるあなたが
相思相愛になるの納得できるエピソードですね。。。
・まとめ
今回、野生のオカメインコのルーツをたどる事で、
色々と勉強になりました。
少しきなこを見る目が変わりそうです。。
本来、野生下で暮らすオカメインコと
飼い鳥として産まれてきたオカメインコは、
比較する対象ではないのかも知れませんが、
本来、野生のオカメインコというのは、
想像できない程、厳しい世界を
生き抜く生命力があるのです。